2019年5月9日木曜日

NHK大河ドラマ「真田丸」を見終わって(2016.12.19)

今年の世相を表す漢字一文字は「金」に決まりました。
そこで、最終回を迎えた「真田丸」を漢字一文字で表わすとしたら、「虚」ということでしょうか。
敗者となった幸村は自刃し、金に象徴される秀吉の大坂城は落城して、あとには「虚」が漂います。

最終回にはサブタイトルが付けられていませんでしたが、どうやら、これはドラマの最後を象徴していたように思えました。

前回の「前夜」を見終わったところで、大坂城内での動きに虚しさが感じられ、あと一回の最終回でどう着地させるか、興味深く見ていました。

幸村は事あるごとに「望みを捨てなかった者にのみ、道は開ける」と、豊臣方の者たちを諭していたのに豊臣政権は崩壊し、矛盾した結果に終わってしまいました。

登場する人物のなかでは、現代的なセリフのきりという女性に、最初は違和感を感じましたが、回を重ねるうちに慣れて、面白く拝見しました。

ところで、きりと幸村との関係は、幼なじみの同志だと見ていましたが、淀君の前で彼女に”腐れ縁”と言わせたことで、きりの存在にも虚しさを感じてしまいました。















このきりの存在が、最終回に感じた虚しさを増幅させたように思えます。

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